英検1級1次試験にギリギリで合格した私が取りくんだ対策です。同じくらいのレベルの人や、何から始めたらいいかわからない、という人は参考にしてください。
スピーチ原稿作成、練習
準備期間は3週間
私は、1次試験の結果が届くまで、何もしていませんでした。絶対落ちたと思っていたから。
ところがギリギリで合格したので、あわてて準備しました。本番までの期間は約3週間。
あわてないように、1次試験が終わったらすぐに準備に取りかかることをおすすめします。
たとえ合格していなくても、また次受けるんだから、無駄にはなりません。
スピーチ原稿作成
市販のテキストは使わない
まず第一に、市販のテキストは使いません。難しすぎて心が折れるので、いっさい見ないことをおすすめします。
1級1次試験合格後、あせって購入してしまった。
パラパラめくっただけでおしまい。メルカリ行きかな〜
トピックをピックアップする
練習のために作る理想のスピーチの数は、100。100あれば、どんなトピックが出ても一つは引っかかりそうです。
でも、私は時間がなくて20しか作れませんでした。100というのはとてつもなく遠いゴールなので、50くらいの目標でもいいんじゃないかと思います。
英検の過去問問題集には6回分の過去問がのっています。
1回につき、A日程とB日程、それぞれ5トピックずつ、全部で60トピックあります。
この中から順番にピックアップしてもいいし、自分が書けそうなものだけピックアップして、あとはインターネットで「英検1級スピーチ予想問題」と検索しても、たくさん予想問題が出てきますよ。
私はまず過去問からピックアップしましたが、どうしても書けないトピックは飛ばしました。
私が準備したスピーチ
犯罪、格差社会、AI、テクノロジー、ソーシャルメディア、貧困問題、死刑制度、職場でのストレス、野生動物の違法取引、国際養子縁組、宗教と文化、銃の規制法、遺伝子組み換え、低出生率、人口増加、環境問題、学位の必要性、健康保険制度、国際イベント
こうやって書き出してみると、政治経済がほとんどありません。苦手なんです、、、、。
苦手なものや、日本語で1から知識を入れなければならないものは、時間がかかるので選ばないのが無難かもしれません。
トピックを選んだら、実際にスピーチ原稿を作っていきます。
私は、1つトピックを選ぶ→スピーチ作成、の順番でやりました。
賛成か反対か決めて、スピーチを作る
((注)「Agree or disagree」から始まる問題に関しては、「I agree (disagree)…..」から始めます。)
出だしのフレーズは他にもいろいろありますが、どれでもいいです。
自分が言いやすいフレーズを1つ決めてしまい、全てのスピーチで統一しましょう。本番では1つしかスピーチしないので、フレーズをたくさん覚える必要はありません。
出だしのフレーズを決めたら、自分で作ったスピーチを入れ込んでいきます。
スピーチ原稿の作り方の軸は下の2つだけ!
- 日本語で2つ、賛成(または反対)の理由を書き出す。(できるだけ簡単な日本語で)
- それをChat GPTに打ち込んで、英語に直してもらう。
日本語で理由が2つ浮かばない場合ときは、そのトピックについての知識がないから。そんな時は、Chat GPTに、トピックの内容を日本語で説明してもらいましょう。
「〇〇について、詳しく教えて」とか「〇〇についての問題点を2つ教えて」など、聞き方はいくらでもあるし、とても詳しく教えてくれます。
ただし!Chat GPTだけを過信することは避けて、他のリソースからも調べることをおすすめします。Googleで調べたり、本で調べたり、人に聞いたりして、より信頼できる情報を集めましょう。
スピーチの長さ
最初から最後まで音読してみて、2分に収まるかどうか確認します。
ここでのポイントは、本番を想定すること。
本番緊張してゆっくりになりそう、早口になりそう、など想定した上で、2分を目指しましょう。
私は緊張で「あ〜」とか「え〜」とか言ったり、考えながらになってしまうので、余裕をもたせて、原稿は短めに作りました。
だいたい1つの理由につき、2文から3文。つくってみたら、思ったよりみじかかったので、やる気が出たよ!
私は1次試験にギリギリで合格しました。
高得点で合格した人や、スピーチがまあまあ得意で、すらすら〜っと言えてしまう人は、もっと内容を盛りこんで長くしてください。
レベルが高い人は、面接用のテキストを使うといいですね。
作ったスピーチ原稿を印刷して、音声化する
印刷
最初はスマホのkeepメモに打ち込んで練習していましたが、字が小さすぎて目が疲れたので、A4の紙に2トピックずつコピペして、プリントアウトしました。
それを半分に折って、ホチキスでとめて小冊子みたいにしました。持ち歩きにも便利!
音声化
耳も最大限に活用したかったので、スピーチ原稿を音声化して、スマホで聴けるようにして、外出するときや夜寝る前は常に聴くようにしました。
まず、スマホのkeepや、パソコンに打ち込んだスピーチ原稿を使い、Elevenlabsというサイトで音声化します。(海外のサイトです。)
このサイトでは、いろんな国籍や性別でAIを選ぶことができ、そのAIが原稿を読み上げてくれます。
しかも、「voice cloning 」という、自分の声を少し吹き込むと、それを分析して、自分の声に似た音声で読み上げてくれる機能もあります。
自分の声で流暢なスピーチを聴いていると、話せる気になって、気分がよくなります笑
ある程度までは無料ですが、音声化する文字数や機能によっては有料になります。私は5ドルだけ払いました。
エンドレス再生できるようにする
音声化した原稿はダウンロードできるので、ダウンロードしたものを、次は「Audio Repeater」というスマホのアプリ(無料)に入れると、エンドレスで聴くことができます。
ここまできたら準備は完了!!あとは練習するだけです。
スピーチの練習
暗唱する
1日30分、1日1時間、1日2つ覚える、など、ルールを決めて取りかかります。私は仕事も家事もあるので「1日30分」と決めて、覚えました。
音声を常に聴く
仕事の行き帰り、買い物に行くとき、夜寝る前、常にスマホでスピーチ音声を聴きました。シャドーイングもしました。隙間時間は全てこれに使いました。
途中で飽きてきたり、嫌になってきますが、試験が終われば好きな音楽やポッドキャストが聴ける!と思って乗り切りました。
失敗から学んだこと
準備期間が短すぎた
1次面接の結果が届いてから取りくんだら、遅すぎました。1次試験が終わってすぐに取りかかるべき。
もっと時間があれば、スピーチの数もたくさん作れたし、練習もたくさんできたし、本番の緊張も少なかったはず。
最初に難しいスピーチを作ってしまった
トピックに対して自分の考えをまとめた時に、最初とても堅苦しい日本語で書いてしまい、それを英語にしたので難しい英語になってしまいました。
長さも、すらすら読んでちょうど2分くらいでした。実際、私の話すスピードはもっと遅いので、それに合わせて少なめに作るべきでした。
スピーチを作り、印刷し、音声化して、練習しだしてからそれに気づいたため、簡単なスピーチに作り変えて、「さあ!これで準備万端!」となったのが、なんと1週間前でした。
ただでさえ3週間しかなかったのに、そのうち2週間を無駄に、、、いや、無駄とは言いませんが、効率の悪い日々を過ごしてしまいました。
しかもラミネートまでして、「お風呂でも練習できるぞ〜!」とウキウキしていたのに、、、、、。
作り直した簡単で短めのスピーチでは、かなり効率よく練習できました。スピーチは、自分が覚えて発話できるレベルでつくることが大事です。
最初からこうしとけば、、、、、、と悔やまれる。
面接結果
結果はなんと!
合格でした!ギリギリなんですけどね。
実際、本格的に練習したのは1週間だけなので、ギリギリ合格も当然です。
言いかえれば、1級1次試験直後から対策すれば、もっと余裕で合格することができるということ。
これから受験するみなさんは、しっかり時間をとって、自信がつくまで何度も何度も練習してください。
まとめ
しっかり準備をして練習していれば、自然と自分の中にあるストックから選んで取り出し、スピーチできるようになります。
全く準備していないトピックしかなくて、アワアワしてしまっても、無言になるのだけは避けましょう。
もし結果がダメでも大丈夫!その時受かってしまうよりも、次に受かる方が実力はついているはず。(と思う事が大事。)
とにかくたくさんたくさん練習してください。練習した時間だけ自信になって、本番、余裕をもって面接に挑むことができます。
私は、練習時間が短すぎて、本番中やらかしてしまいました。合格できたのが奇跡です。