面接の部屋に入るまで
まず、面接会場に着くと、入り口でヒモ付きの小さい袋をわたされました。ジップロックだったかな?その中に、電源を切った携帯を入れて、首からぶら下げます。
携帯で直前に勉強しようと思っている人は要注意!紙媒体を用意しないと何も見れませんヨ。
私はもう開き直って、直前は何も見ませんでしたけどね。
待合室になっている教室に案内され、到着した順番に座り、マークシートに名前や住所など記入します。
しばらくすると「前の人から8人ずつ移動してくださーい」とのこと。どうやら到着順に試験を受けるようです。
私はちょうど中間くらいに座っていたと思います。呼ばれて移動するときに、面接室をいくつか通り過ぎました。横目でチラチラ見ましたが、残念ながら中の様子はそんなにわからず。
それぞれの面接室の前には椅子が2つずつ用意されていて、2人ずつ座って待つようになっていました。
私の前に座っていた人は、若い男の子。この子のせいで、私の緊張はマックスになってしまうのです。
その子が面接室に入り、私はその子が座っていた席に移動。私が座っていた席には、次の子が着席。
そして面接室から聞こえてきたのは、自信に満ち溢れて堂々とした男の子の声と、部屋の中にいる人たちの楽しそうな笑い声でした。
入室から退室まで、盛り上がっていました。
うそやろ、、、、、、。ひーん。無理無理、、、、、、(泣)
といった感じで、精神状態は最悪のまま、タイムキーパーの人に名前を呼ばれ、心臓バクバク、足ガクブルの状態で、入室したのでした。
面接本番
自己紹介、スモールトーク
面接室に入ると、優しそうな外国人の男性(40代)と、優しそうな日本人の女性(60代)が笑顔で迎えてくれました。私を呼んでくれたタイムキーパーの人も合わせて、部屋の中は私含めて4人。
Hello!!
Hello!!
女性の英語がまあまあ日本人発音だったので、そこでだいぶ緊張がほぐれました。感謝
まずは「座ってください(英語)」と案内され、席に着いたあと、
自己紹介してくださ〜い(英語)
OK!
家族構成は〜、、、、仕事は〜、、、、旦那の仕事は〜、、、、(英語)
「自己紹介してください」と言われたので、仕事のこと、家族構成、家族の仕事など、簡単に話しました。
私は子供に英語を教えているのですが、「子供に教えるのは大変」というようなことを言うと少し笑いがおきました。
タイムキーパーの人も横で笑っていました。このネタは使えるので、持ちネタにしよう笑
クスッと笑えるような持ちネタがあると、その場がなごんで良い結果につながる気がします。
私の自己紹介について少しだけ質問されて、スモールトークは終了。
なかなかいい雰囲気で終わったと思ったのですが、地獄のスピーチセクションへ突入です。
今考えても思い出したくない、、、、、、、。
スピーチ
準備(1分間)
目の前に緑のペラペラの紙が置いてありました。
そこから一つトピックを選んでください。準備時間は1分です。(英語)
って言ってたかどうかは緊張しすぎて覚えてませんが、ドキドキしながら紙をひっくり返しました。
トピックが5つ書いてあり、なんとそのうち2つは準備していたトピックでした。
あとは教育についてと、残りは全く準備していなかった内容。
(心の声)まじかーーー!!20個しか準備してなかったのにラッキー!
100以上のトピックを準備していたら、一つくらいは当たりが出るんじゃないか、くらいの確率だということを聞いていたので、私はとてもラッキーでした。
1つは消費主義について。(Consumerism)
もう1つは自動化について。(Automation)
(心の声)自動化の方がつい今朝復習したから話せるかも。消費主義は一応練習してたけどもう忘れた!
というわけで自動化(Automation)を選びました。
ここまでで、準備時間の1分のうちの、30秒か40秒経過。ちょっとタイムロス。
準備していたスピーチは次の2つです。
- AIは経済を良くするか?
- ロボットやコンピュータに頼りすぎることは、社会にとって脅威になるか?
準備して、その日の朝も練習していたトピック、最高やん。
と思いきや、ここから少しの間、地獄タイムが始まります、、、、(号泣)
地獄のスピーチタイム
もうね、頭がまっしろとはこのことですよ。一言目が出てこない。本当に何も出てこないんです。こんな体験初めてかも。
何か発しようと必死でしたが何も出てこず、もがき苦しむ私を見ながら、面接官の人たちも「がんばれ!」と応援してくれているようでした。(妄想?)
どれくらい時間がたったかわかりません。20秒?30秒?いや、1分??
この静かな地獄タイムが永遠に続くのかと絶望していたのですが、なんとか一言目をしぼりだしました。
い、い、…..in many places!….. (まちがえた!)no, no, in many work places!!
その瞬間、面接官の心の声が聞こえました。
Yes!!(心の声)
よし!(心の声)
ほっ
勝手に、「みんなが応援してくれてる!」とポジティブに思い込み、そのあとはなんとか覚えていたフレーズを絞り出してつなげ、なんとかスピーチを終えました。
不思議なことに、一言目が出たあとは自然にフレーズが出てきました。
スピーチの間、少し難しい単語やフレーズを使った時に、面接官がメモをとっていました。1級レベルの単語やフレーズを使うと、加点されると聞いたことがあるような、ないような。
結局、最初の数十秒、もしくは1分近くのロスがあったため、がんばって練習していたスピーチの構成通りには全く進みませんでした。
何度も繰り返して覚えたフレーズからピックアップしてつなぎ合わせただけの、お粗末なスピーチになってしまいました。
理想的なスピーチ構成
- 賛成です。(反対です。)
- 理由は2つあります。
- 1つは〇〇です。
- もう1つは〇〇です。
- したがって、私の意見はこうです。
理由は3つ考えた方がいいという意見もありますが、私の実力では2つが精一杯だったので、2つにして練習していました。
ところがパニックになったため、実際のスピーチはこんな感じ。
実際のスピーチ
- 最初無言。
- 賛成か反対を言うのを忘れる。
- 1つ目の理由は、、、と言わずに、思いついたまま練習したスピーチから抜粋してしゃべる。
- もう一つの理由を言うときに「One more thing!」と言ってしまう。(練習通りなら、Secondly,とかAdditionallyとか。)
- 2つ目の理由を言い終わる前にタイムアップ。もちろん、結論も言えず。
ああ、終わった、、、、、、、と思うひまもなく、次はインタラクション(質疑応答)に入ります。
インタラクション
(質問1)Automationは実際どこでどのように使われていますか?(英語)
In the manufacturing industry, it is used for quality control and optimizing production lines.(製造業において、質の向上や生産ラインの最適化に使われています。)
これは、練習していたスピーチの中からひっぱり出してきたので、比較的スムーズに答えられ、面接官の反応も良かったです。
その中でも特に「optimizing」と言う単語に、外国人面接官が反応していました。
そしてそのあと続けて、テスラの電気自動車について話しました。テスラの車はAutomation system使ってるよね。これも準備していたスピーチから。
その時の外国人面接官の反応もとても良くて、なぜ反応が良かったのかは後にわかります。
(質問2)あなたのご主人のお仕事は〇〇ですが、Automationが進んで全て自動になると困りませんか?(英語)
ここで自己紹介の時に話した、旦那の仕事と絡めた質問が出てきました。
これは何回かやりとりしたんだけど、文法ミスりました。落ち着けば話せることなのに、あせってだいぶ変な英語になってしまった。
でもやり取りの中で、お互いフフッと笑う場面は何度かありました。これもいい評価につながったような気がします。楽しく意思疎通できること。
(質問3)僕が勤めている会社はこの近くなんですが、そこでは乗り物のギアを作っていて、たくさんの人が働いています。(英語)
なるほど!だからテスラの電気自動車の話で身を乗り出してきたのか。
そこで自動化が進むと、自動化では出来ないような、もっと技術のいる仕事を人間がするようになり、給料も上がると思いますがどう思いますか?(英語)
質問の意味はだいたいわかったけど、見当違いなことを答えたくなかったので、聞き返しました。
それも「Could you say that again?」とか、「Do you mean 〜?」と聞けば良かったのに、実際出てきた言葉は、
One more time please?
私のこの小学校低学年レベルの問いかけに、面接官は嫌な顔ひとつせず、とても親切にもう一度質問をしてくれました。
結局質問内容は思ったことと合っていたので、次のように答えました。これは比較的うまく答えられた気がする。
能力のある人にはいいと思います。でも、単純な作業をすることが得意な人もたくさんいるので、そういう人たちにとっては稼ぎがなくなって生活に関わると思います!(英語)
Uh-huh、、、、(大きくうなずく)
結果と考察
結果
結果はなんと、、、、、、、、
ギリギリ合格でした!
嬉しい!嬉しいけど、あのボロボロスピーチで受かったという衝撃の方が大きかったです。
分野別スコアの考察
スピーチ
なぜ6点もとれたのか不思議ですが、無言以外のところは意外とうまく話せたのか、それとも無言の時間は実は短かったけど、スピーチ自体イマイチだったのか、よくわかりません。
この点数は、明らかに準備の時間が足りていなかったことと、緊張のせいです。
他の分野の点数がもう少し低ければ、受かっていなかったと思います。
インタラクション
8点!実際、やり取りをしていた時に感じたのは、楽しくおしゃべりしているという感覚。
文法がおかしかったり、質問を聞き返したりしましたが、大体聞き取ることができ、返すことができました。多少間違えても、積極的な姿勢が高得点につながったように思います。
文法、語彙
文法と語彙ははっきり言って自信がありませんでしたが、その通りの結果でした。
変な英語を話してしまったし、語彙に関しては発信語彙が少なすぎることを自覚しています。
いくつか難しい単語を使うことができ、面接官がメモをしていましたが、それが点につながったかは不明です。
発音
実は発音とイントネーションには自信があったので、本当は9点、欲を言えば満点ほしかったです。
10点中8点という現実的な数字を見ると、まだまだ改善の余地はあるのだろうと思います。
「発音で8点はなかなかとれないから、すごいことですよ!」と、英語ブログ仲間が教えてくれたので、それはそれでありがたく受けとめようと思います。
まとめ
2次面接は、準備期間をしっかりとり、何度も何度も練習し、スピーチを自分のものにすることが大切だと思います。
私は1次試験は落ちたものと思い込んでいたので、合格を知ってからの準備と練習期間は、3週間しかありませんでした。
その間、最初の1週間くらいは試行錯誤していたので、実質練習したのは2週間ほど。それでもスピーチで6点はもらえたので、勉強方法は合っていたのだろうと思います。(実際私がやったことをまとめた記事は、後日公開します。)
最後に、今から2次面接を受験されるみなさまへ。心がけておいたらいいよ!と思ったことを挙げて、エールを送ります。
Good Luck!!!